2009年6月25日木曜日
映画「レスラー」を見た。
見たかった映画「レスラー」を見た。
アカデミー賞主演男優賞と助演女優賞にノミネートされたミッキー・ロークのカムバック映画だ。
シルヴェスター・スタローンの「ロッキー・ザ・ファイナル」と個人的には重なった。レスリングとボクシングそして、再度、リングに立つ。パンフレットを見ると、ミッキー・ロークの不遇
人生にふれ、シルヴェスター・スタローンが、自分の主演作「追撃者」に登場させたらしい。
しかし、両者の役者には、大きな違いがある。演技が上手い、下手という事ではなく、スタローンは、陽の面が大きく、ミッキーは、陰の面が大きいという点だ。スタローン演じたロッキーもミッキーが演じたランディーもどちらも不器用な男である。しかし、ロッキーが家族愛を大事にし、それによって、幸せになるのに対して、ランディーが復活する家族愛の機会を自らの手で放してしまうことによって、また孤独の世界に入り込んでしまう。
ランディーが最後に観客に叫んだ「あそこ(リング)が俺の居場所だ」と言い放ち、自分の最後の場所に突き進んでしまう。それは、孤独に負けてしまった自分に対する負け惜しみ。
エンド・ロールに流れるブルース・スプリングスティーンの「ザ・レスラー」。ノーギャラで彼が提供した歌が、この映画の全てを物語っていた。
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