2009年7月22日水曜日

衆院選挙

 衆議院が21日午後、4年ぶりに解散した。今回の衆院選は、自民党が、「安心社会実現選挙」、民主党が、「政権交代選挙」という位置づけらしい。

 麻生総理の21日の記者会見での気持ちのこもった会見には、若干、心うたれるものがあった。市場原理主義からの脱退を語った点に関しても、好感を持つ事が出来た。しかし、小泉政権移行から勢いを増した改革という仮面をかぶった競争社会の激化。結果的に一部の特権階級しか得をしなかった数々の政策。それによって生じた歪んだ格差社会。そのような現状を見ると、自民党が掲げる「安心社会実現選挙」というのは、信じがたいものがある。ましてや、麻生総理は自民党の政権を引っ張っていけるほど力はない。

 民主党ならばいいのか?というと、これも厳しいものがある。原因は、主義主張が完全に異なっている人たちが集まっていることだ。ひとつ間違った方向に行くと、少し怖いものがある。

 しかし、自民党が勝つにしても、民主党が勝つにしても、今回の選挙ほど、国民自らがそれぞれの考え方をしっかりと見極め、じっくり考え、そして、投票に必ず行くということが求められている。

 前回の衆院選で、国民自らが小泉劇場に感化され、その結果、歪んだ格差社会を生み出させてしまったのは、我々の責任でもあるのだから。

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